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TRAVEL   2008香港國際賽事
 2006,2008年にヨーロッパ出張へ行った際に貯まったマイレージを使って、2008年12月14日に行われた競馬の香港國際賽事を見に行ってきました。 香港旅行記についてはブログ(12/17〜19の記事)に書きましたのでそちらをご覧いただくとして、ここでは競馬観戦記のみ書いていきたいと思います。 (写真はクリックすると拡大します。)
 香港へは13日に到着し、九龍半島最南端の繁華街「尖沙咀」近くのホテルに宿泊したのですが、ホテルの近くに場外馬券売り場がありました。 事前発売が行われているようで、多くの人が馬券を買い求めていました。
 その足で、香港島にあるハッピーバレー競馬場にも行ってみました。最寄り駅は地下鉄港島線の「銅鑼灣」になります。 競馬は水曜日のナイター開催のみですが、香港賽馬博物館が併設されており、月曜日を除く10:00〜17:00であればいつでも見ることができます。 しかし、訪れた時間が遅く、残念ながら見学することはできませんでした。

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 香港国際が行われる沙田(シャティン)競馬場へは、尖沙咀から徒歩3分の「尖東」駅から東鐵線に乗って、その名も「馬場」駅で下車します。 しかし、馬場駅は競馬開催日のみの臨時駅で、私が行った時間は早すぎたのか、馬場駅に停車する列車がありませんでしたので、仕方なく少し離れた「火炭」駅から歩きました。 歩くこと10分、高層アパートの下をくぐると、目の前に直線1000mのスタート地点が目に入ります。 反対を見ると沙田競馬場の観戦スタンドが見え、いよいよ到着です。 競馬場のコースは新潟競馬場を右回りにした感じで、スタンドは大井競馬場のような雰囲気でした。

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 スタンドの裏手には、日本と同じようにパドックがあり、レース30分前くらいから馬が周回し始めます。 日本と違うのは、正面に簡易馬房があって、ここで鞍やゼッケンをつける馬がいることくらいです。

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 パドックでの周回が終わると、いよいよ本馬場入場です。 欧米スタイルで誘導馬と一緒に入場する馬と、日本スタイルで厩務員に引かれて入場する馬の両方がいました。 内馬場には沙田名物のオッズの電光掲示板がありましたが、これは4コーナー寄りにあり、ゴール板前には府中と同じような横長の大型LEDスクリーンが設置されていました。

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 香港国際の最初のレース(4R)は香港ヴァーズ(G1,芝2400m)。日本からはアルゼンチン共和国杯2着のジャガーメイルが出走しました。 最後の直線では良い脚を使って差を詰めてきましたが、大外を回って他馬より脚を多く使ったため、惜しくも届きませんでした。 勝ったのはフランス調教馬のDoctor Dino。昨年に続き、香港ヴァーズを連覇しました。鞍上はどこかで見たことがあると思ったら、日本でもお馴染みのオリビエ・ペリエ騎手でした。

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 次は香港スプリント(G1,芝1200m)。1番人気は2番のオーストラリア調教馬Apache Catでしたが、勝ったのは12番の香港馬Inspiration。 海外では馬番がレーティング順に振られます(ゲート番号は別に振られます)ので、12番の馬が勝ったということは大荒れの結果で、単勝オッズは67倍もつきました。 レーティング順の馬番は、海外から来た私でもわかりやすいシステムですので、日本でも導入した方が良いと思うんですけどね。 地元馬が勝ったのにレース後は変な雰囲気に包まれました。おそらく馬券を外した人が多かったせいでしょう。 表彰式では香港馬が勝ったということで、中国の国歌が演奏されました。香港が中国に返還されて11年が経ちますが、ちょっと違和感が……。  ちなみに、日本から参戦したローゲルゲレイロとトウショウカレッジは、それぞれ8,9着でした。
 東京ハンディキャップという条件戦を挟んで、香港マイル(G1,芝1600m)が行われました。スタートは向こう正面のポケットから。 日本からはスーパーホーネットが出走しており、個人的にはこの馬が一番勝つ可能性があるかなぁ、と注目していました。 しかし、勝ったのは昨シーズンの香港年度代表馬のGood Ba Ba。日本よりも馬場が柔らかいと言われている沙田で1.32.71のレコードは驚きでした。 こちらは1番人気の地元馬が勝ったということで、観客のボルテージは最高潮に達しました。 ちなみに、スーパーホーネットは直線伸びず、5着に敗れました。

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 最後は香港カップ(G1,芝2000m)。賞金が最も高いレースですが、残念ながら日本からの出走馬はありませんでした。 南アフリカからやってきた今年のブリーダーズターフ2着馬Eagle Mountainと、地元馬で昨年のクイーンエリザベス2世Cの勝ち馬Viva Patacaとの一騎打ちになると見られていました。 勝ったのはEagle Mountainで、場内大ブーイング。前のレースでGood Ba Baが勝ったときの雰囲気とは大違いでした。

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 G1競走が4レース行われたわけですが、個人的にはお腹いっぱいで、1マイル(1600m)と1.5マイル(2400m)の2レースくらいがちょうどいいように思いました。 ところで、競馬場に入場した際に記念の帽子をいただきましたが、こういうファンサービスは嬉しいですね。入場料はHK$10。 競馬新聞はどうしようかと思っていたところ、宿泊したホテルのサービスでいただいた英字新聞の中に過去1年分の成績が掲載されている出走表があったので、とても重宝しました。(^o^)  マークカードは4種類あって、単勝,複勝,2連複,3連複,3連単,4連複,2重勝,2重3連複,3重3連複,3重勝,6重複,コロガシの12種類の馬券を売っています。 自動券売機の使い方はわかりませんでしたが、4コーナー寄りのスタンドに有人窓口があって、外国人の私でもすんなり買うことができました。  私は2連複(馬連)と6重複にチャレンジしてみましたが、すべての馬券が手元にあります。つまり、すべてハズレでした。(ToT)  ちなみに、馬券はマークカードの裏面に印字されますので、ちょっとだけ地球環境に優しいシステムですね。

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