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競馬のトリビア 華麗なる一族
 「ローズキングダムが朝日杯フューチュリティSを制し、バラ一族悲願のG1初制覇!」
 こんなタイトル記事を見て、急に○○一族について書きたくなってしまいました。 今回は多くの活躍馬を輩出している牝系のお話です。 種牡馬は、人気や実績さえあれば毎年百頭以上の種付けが可能ですが、繁殖牝馬は毎年一頭の仔馬しか生むことができません。 したがって、牝系で活躍馬を出し続けるというのはもの凄いことであり、後世に語り継がれることになります。
 その元祖は「華麗なる一族」でしょうか。 キユーピツトから始まる牝系で、オークス馬ヤマピット,桜花賞馬ハギノトップレディ,宝塚記念馬ハギノカムイオー,安田記念馬ダイイチルビーと続きます。 最近では新興勢力に押され気味ですが、マイネルセレクトが2006年のJBCスプリントを勝って久々のG1制覇となりました。
キユーピツト           (1957 Nearula;1961阪神牝馬特別)
├ヤマピット           (1964*ソロナウェー;1967オークス)
└ミスマルミチ          (1965*ネヴァービート)
 ├イットー           (1971*ヴェンチア;1975高松宮杯,1974スワンS)
 |├ハギノトップレディ     (1977*サンシー,1980桜花賞,1980エリザベス女王杯,1981高松宮杯)
 ||├ダイイチルビー      (1987 トウショウボーイ;1991安田記念,1991スプリンターズS,1991京都牝馬特別)
 ||└ウメノアスコット     (1989*ラッキーソブリン)
 || └マイネルセレクト♂   (1999*フォーティナイナー)
 |├ハギノカムイオー♂     (1979*テスコボーイ)
 |├アイランドオリーブ     (1984*サンプリンス)
 ||└オギトゥインクル     (1988 サイドチャペル)
 || └オギブルービーナス   (1993 スーパークリーク)
 ||  └ブルーショットガン♂ (1999 サクラバクシンオー;2006阪急杯)
 └ニッポーキング♂       (1973*プロント;1978安田記念,1977京王杯スプリングH,1977ニュージーランドT,1976クモハタ記念,1976セントライト記念)
 最近多くの活躍馬が出ているのが「スカーレット一族」。 スカーレットインクから始まる牝系で、G1・8勝馬ヴァーミリアン,5勝馬ダイワメジャーが出ています。 牝馬として37年ぶりに有馬記念を制したG1・4勝馬ダイワスカーレットが、今後この牝系を引っ張っていく存在になるでしょう。
スカーレットインク        (1971 Crimson Satan)
 ├スカーレットブルー      (1982*ノーザンテースト)
 |└アナスミラビリス      (1991*リアルシャダイ)
 | └トーセンジョウオー    (2001*ティンバーカントリー;2004関東オークス,2005,2007マリーンC,2005,2007スパーキングレディーC,2007エンプレス杯)
 ├スカーレットリボン      (1985*ノーザンテースト;19884歳牝馬特別)
 ├スカーレットローズ      (1987*ノーザンテースト)
 |└スカーレットレディ     (1995*サンデーサイレンス)
 | ├サカラート♂       (2000*アフリート;2005東海S,2005ブリーダーズGC,2005日本テレビ盃、2008マーキュリーC)
 | └ヴァーミリアン♂     (2002*エルコンドルパサー;2007川崎記念,2007ジャパンCダート,2007東京大賞典,2007,2008,2009JBCクラシック,2008フェブラリーS,2009帝王賞,2004ラジオたんぱ杯2歳S,2005浦和記念,2006ダイオライト記念,2006名古屋GP)
 └スカーレットブーケ      (1988*ノーザンテースト;1990札幌3歳S,1991クイーンC,1992中山牝馬S,1992京都牝馬特別)
  ├ダイワルージュ       (1998*サンデーサイレンス;2000新潟3歳S)
  ├ダイワメジャー♂      (2001*サンデーサイレンス;2004皐月賞,2006天皇賞・秋,2006,2007マイルCS,2007安田記念,2005ダービー卿CT,2006マイラーズC,2006毎日王冠)
  └ダイワスカーレット     (2004 アグネスタキオン;2007桜花賞,2007秋華賞,2007エリザベス女王杯,2008有馬記念,2007ローズS,2008大阪杯)
 そして、今回のローズキングダムの朝日杯フューチュリティSでG1初制覇となった「バラ一族」。 ローザネイから始まる牝系で、これまでロゼカラーの1996秋華賞3着,ローズバドの2001オークス,秋華賞,エリザベス女王杯2着, ローゼンクロイツの2005菊花賞3着と惜しいところでG1タイトルを逃してきましたが、惜敗の歴史がSTOPしたと言って良いでしょう。 今後ますますの活躍が期待されます。
ローザネイ            (1988 Lyphard)
 ├ロゼカラー          (1993 Shirley Heights;1995デイリー杯3歳S)
 |├ローズバド         (1998*サンデーサイレンス;2001フィリーズR,2003マーメイドS)
 ||└ローズキングダム♂    (2007 キングカメハメハ;2009朝日杯FS,2009東スポ杯2歳S)
 |└ローゼンクロイツ♂     (2002*サンデーサイレンス;2005毎日杯,2007中京記念,2007金鯱賞)
 ├ロサード♂          (1996*サンデーサイレンス;1998新潟3歳S,1999京阪杯,2001,2003小倉記念,2002オールカマー)
 └ヴィータローザ        (2000*サンデーサイレンス;2003ラジオたんぱ賞,2003セントライト記念,2006中山金杯)