2ちゃんねるとニコニコ動画の匿名性
1997年のホームページ開設以来、『けっぱ』というハンドルネームを使っています。
幼少時代をマンションで過ごした自分は、ペットが飼えませんでした。
そこで両親が買ってくれたのが、何故かカッパのぬいぐるみ。
家では『kæppa』と訛って発音されていたのが、そのままハンドルネームになりました。
今でもカッパのぬいぐるみは健在です。
欧米では、Facebookなどをはじめ、インターネット上でも実名を使うことが多いようですが、
日本では、mixiでもニックネームだけ公表している人がほとんどのような気がします。
リアル社会でトラブルに巻き込まれないように自己防衛する必要があるということもありますが、
リアル社会とネット社会を棲み分けたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
ただ、全くの匿名性ってどうなんだろう?って思うことがあります。
それは、2ちゃんねるとニコニコ動画を見ているときに、よく思います。
いずれも西村博之という人が立ち上げたものですが、とにかく誹謗中傷が酷い……。
私もニコニコ動画にUPしたことがあるのですが、『面白くない』『出来が悪い』と言われるだけならまだしも、挙げ句の果てには『死ね』とまで言われ……。
『死ね』と書いた人は、リアル社会でもそんなことを言ったりするのでしょうか。
おそらく言ったことはないでしょうし、言えないでしょう。
匿名だから言えるんです。
ちなみに、同じ動画をYouTubeにUPしたところ、そんな誹謗中傷はありませんでした。
私の動画なんか出来が悪いと思いますので、面白くないと思った人は同じようにいると思うんです。
でも、コメントにはハンドルネームが表示されます。
これだけで『死ね』と書き込む人がいなくなるんです。
ハンドルネームは本名と違っていくらでも変えられるので、匿名とそんなに変わらないのかもしれません。
しかし、ハンドルネームの登録にはメールアドレスが必要だったりすると、コロコロ変えることもできなくなります。
マナーの悪いユーザーはアカウントが削除されて、書き込みができなくなってしまうかもしれません。
そうなると、ハンドルネームであっても、酷い書き込みはできなくなります。
ハンドルネームは、ネット社会の最低限のマナーを維持する役割を果たしていると思うんです。
先日、サッカー選手と女優のデートをTwitterで曝露したホテルの従業員(一般女性)がマスコミに取り上げられ、2ちゃんねるで本名や住所まで暴かれてしまったということがありました。
ツイートしてしまった女性にも非がありますが、何故どこの誰だかわからない人たちに個人情報を曝されなければならなかったのでしょう。
暴いている人たちは匿名なので、卑怯かつ悪質です。
こういうことを楽しんでやっている人が世の中にいると思うと、何だか悲しくなります。
極論を言うと叩かれそうですが、インターネットから2ちゃんねるとニコニコ動画が無くなればいいのに……。