BACK

こらむ   私のサッカー観
 私はあまりサッカーに興味がありません。別にサッカーという競技自体にアレルギーがあるわけではなく、 サッカーが好きな人と何となく波長が違うような気がするんですよね。
 例えば、フーリガン。サッカーに対して、何故そこまで情熱的になれるのか?  ファン同士が競技場の外で暴動になるスポーツなんて、サッカー以外にないような気がします。 ただ裏を返せば、サッカーほど世界中から愛されているスポーツもありません。
 サッカーのいいところは、ボール1つあれば誰でも遊べること。 他のスポーツだと道具を揃えなければいけないものが多いですが、誤解を恐れずに書くと、 貧しい国でも、靴がなくても、とりあえずボールが1つあればサッカーができる、 これが世界中で愛されている大きな理由だと思います。
 しかしワールドカップはすごいですねぇ。 世界トップレベルが集まると、スポーツの枠を超えてあれはもう「芸術」の域に達していますね。
 そこで心配なのが、日本のJリーグ。Jリーグはご存じの通り1993年に開幕し、日本にサッカーブームをもたらしました。 しかし、1994年にアメリカで行われたワールドカップには、「ドーハの悲劇」で日本は不出場。 世界のプレーをテレビ越しに観戦したサッカーファンは、ハイレベルなサッカーを目の当たりにし、 逆にJリーグは物足りなく感じてしまったのが、今のJリーグ人気の低迷の引き金になっているような気がします。 今回のワールドカップでさらにファンの目が肥え、ますますJリーグから離れていくことも懸念されます。
 そんなJリーグ人気の低迷の打開策として登場したのが、サッカーくじ「TOTO」。 ただ、私はJリーグが「くじ」の対象としてしか見られなくなってしまうのではないか、と思います。 試合のプレー1つ1つへの興味が薄れ、ただ「勝った」「負けた」「引き分けた」だけが興味の対象となってしまわないかと。 競馬や競輪,競艇などにも同様の「くじ」はありますが、投票券を買ったレースというのは大多数の方はご覧になられますよね。 ただ、TOTOの場合、対象13試合を全部見るというのは不可能に近く、結局結果だけ見て「当たった」「外れた」ってことに なると思うんです。このあたりが、私がTOTOを楽しめない1つの理由だと思います。
 その点、FIFAの気遣いでうれしいのが、各試合を時間差で行ってくれること。テレビもほぼ全試合中継してくれますので、 たとえ平日家にいなくてもビデオ予約しておけばいいわけで、試合結果だけではなくプレーの1つ1つを楽しむことができます。 4年に1度のワールドカップ。日頃サッカーに興味のない私ですが、4年に1度くらい世界トップレベルの「芸術」を堪能したいと思っています。