棒読み
先日、会社に訳の分からない通信教育の勧誘の電話がかかってきました。
ただでさえ、会社に仕事以外の電話がかかってくること自体、腹立たしいことです。
しかも……、
……、国際社会に通用するIT技能を身につけることが重要になってきているのです。
この養成プログラムは以下の3つの構成で成り立っています。1つ目は、……
というような感じで、明らかに原稿を棒読みしているだけです。
上の2文だけでも、会話にならない感じが伝わりますかねぇ。
「なってきているのです。」と言われても、「はぁ」くらいしか相づちは打てません。
そもそも相づちを打たなくても、淡々と話を進められてしまいます。
で、今朝もかかってきました。しかも、会議中に。また棒読みが始まりました。
さすがに腹が立ってきたので、相手の棒読みを遮って「用件は何ですか? 会議中なんですけど。」
と言ってやりました。そう言えば、さすがの相手も人間に戻るだろう、と。
しかし……、「そうですか、それでですね……」だけが台本にない台詞で、また元の原稿に戻っていきました。
なんと無神経なんでしょう。強引に「会議中なんで、切りますね。」と言ったら、
「それでは、携帯の番号を教えてください。」と言われましたが、そんなもの教えて毎日かかってきたらたまりません。
「結構です。」と丁重にお断りし、電話を切りました。
こんな「棒読み」勧誘でひっかかる人はいるんですかねぇ。
もう少し気持ちの入った、普通の人間の会話をしていただければ、間違って入る人がいると思うのですが……(をいをい)。
棒読みとは少し違いますが、機械がしゃべるのもあまり好きではありません。例えば、銀行のATM。
「通帳をお入れ下さい。」「カードをお取り下さい。」などなど……。
毎回同じしゃべり方をするのと、機械という無機質なものがしゃべるということで、その声自体も無機質に感じられます。
本来、人の声というのは無機質ではないので、私なんかはすごく違和感を感じます。
だいたい、通帳を入れたり、カードを取ったりするのに、しゃべらなくてもいいと思うんです。機械は機械らしく……。
あともう1つ、棒読みの体験をしてきました。(^o^; とある協議会の総会に出席したときのことです。
周りは「○○株式会社△△部長」みたいな人ばかりで、平社員の私がいるのはかなり違和感があったのですが、
その総会の特別講演が私の仕事に関係していたので出席しちゃったわけです(かなり浮いてましたが……(▼_▼メ)
で、私が聞きたい講演の前に、その協議会の前年度収支報告と今年度予算の承認・採決というものがあったのですが、
手元に資料があるのに、会計の責任者が「棒読み」で全部読み上げるんです。
……、○○分科会を△月と×月に開催。参加人数は□名。……
支出は、通信費が○○円、交通費が△△円、……
これを1時間くらい聞かされて、まいりました。さらに驚いたのは、議事の進行。
議長が「この議案に意見はございますか?」と問いかけると、
「異議なし!」「議長一任!」
なんてかけ声が出てくるんです。まるで、ミニチュア国会……。(^o^;
形式を重んじる日本人の特徴なのかもしれませんが、こんなしらじらしいことをするくらいなら、
「賛成の諸君の挙手を求めます。」の方がよっぽどマシのような気がします。
たぶん、役職の上の方の方々は、こんな形式的な行事が日常茶飯事なんだろうなぁ(だいたい、
国の最高機関の国会がこんな感じですからねぇ)、と思うと、これから社会に出ていくのがちょっと嫌になります。
今回は、ちょっと人間味のないお話でした。