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こらむ   通勤電車と車掌
 現在、私はJ○東海と名古○鉄道を利用して通勤しています。 前者は片道約30分,後者は約10〜20分揺られて自宅と会社を往復している毎日を過ごしております。
 仕事が終わって電車に乗ると、何だか解放感があります。 自動車通勤だと自分で運転しなければならない、という選択肢しかありませんが、 電車の中では寝ていても、ボーっとしていても、本を読んでいても、勉強していてもいいわけです。 ただ、帰りが遅いときに自分の駅を乗り過ごしてしまうと、帰ってくる電車がもうないという場合もあるので、 帰りの電車ではあまり寝ません。
 逆に、私は行きの電車でよく居眠りをします。 もう少し寝ていたいのに……、と思って毎朝起きるわけですが、あと少し寝たいという願望が電車の中で果たされるわけです。 あと少しというのは、だいたい30分くらいで丁度よく、私の場合はJ○東海の電車の中が「あと少し」になるわけです。
 ただ、隣や向かい側に美人が座ったときは大変。気になるわけです(爆)。 もう二度と隣や向かい側に座らない確率が高いわけで、そう考えると目を閉じているのが惜しいような気がしてしまうんですよね。
  まあ、こんな理由で寝られないのは何とも思いませんが、一番腹が立つのが、デカい声でアナウンスする車掌。
  「今日もJ○東海をご利用いただきましてありがとうございます。普通列車の○○行きです。○○、○○の順に各駅に停車します。 次は○○、○○です。お客さまにお願いいたします。発車間際の駆け込み乗車は大変危険ですので、おやめいただきますようご協力お願いいたします。 また、携帯電話のご使用は、まわりのお客さまのご迷惑となりますので、ご遠慮いただきますようお願いいたします。 また、車内への危険物の持ち込みは禁止されております。不信なお荷物等ございましたら、乗務員までお知らせください。 また、車内での暴力や痴漢などの迷惑行為は禁止されております。被害を受けた方、あるいは目撃された方は、警察または駅係員までお知らせください。 また、切符は正しくお買い求めください。次は○○、○○です。」
 まず、長い! 注意したくなる気持ちもわからなくはないですが、毎朝、毎朝やられると頭にきます。 ひどいときは、各駅で聞かされるので、私は何もしていないのに何度も何度も怒られるわけです。
 人間、マイクを持つと偉くなった気分になるのでしょうか。 私の好きな作家、椎名誠氏の処女作「さらば国分寺書店のオババ(例えば新潮社)」でも、こんな文章があります。
 電車というものは最近車内アナウンスというものをやっているでしょう。
 あれをこの丸ノ内線もやっているのだけれど、何か新しい規制強化かシステムの変更がおこなわれたのだろうか、 一九七七年に入ってから急にキチガイ的に、この車内アナウンスがやかましくなってしまったのである。
 しかも、三台に一台の割ぐらいで、もうやたらとでっかいボリュウムのスピーカーになっていて、さらにまた悪いことに、 三人に一人くらいの割で鼓膜ぶっちゃき電気ドリル声という非人類型の車掌が乗っているのである。
 このデカボリュウムの電車のスピーカーと、電気ドリル声の車掌が組み合わさったときの車内といったらこれはもう九七パーセントが不快、 という「全車輌ギヤマンくずしの脂汗ネトネト陰獣ギャオスの背骨双手ひしぎ、血ベトの逆襲」という「東京スポーツ」の二面の大見出し的状況になっていくのである。
 しかもこういう暑苦しいのにかぎって、異常に職務に忠実というか、必要以上に世話好きというか、まあ要するにバカていねい的にくどい、という場合が多いのである。
 (中略)
 このテの電気ドリル声に出会ったときは、あの素晴らしい自由の二五分が、もうメチャクチャになってしまうのである。
 眠ってしまおうと思っても駅に着く前からわめきだす電気ドリルに耳かっぽじられて、 一駅ずつコマギレのウトウト眠りがせいぜいでその精神的疲労たるやなまなかなものじゃない。
 それじゃあもうしようがない、本でも読むぞおれは、とやおら居直り、新潮、角川ひっぱりだしても、本というのはやっぱりあれなんですね。 何かにひどく腹をたてていたり、神経ギタギタにとんがっていたりすると、どうもなかなかのことではその世界に入っていくことができず、 しかし退く道はなし、と無理やり攻めこんでなんとか話の周辺がわかってきたか−と思うあたりでまたまたあの電気ドリルが胃袋つかみの断末魔。
 まさに、同感です!
 まあ、朝の7時台に電車に乗っている人のほとんどは、毎日電車に乗って通勤している人だと思いますので、例えば
 ・週のあたま、月曜日のみ注意を促す。
 ・同じことは何度も言わない。
 ・マイクのボリューム制限をする。
あたりを改善するだけで、快適な通勤電車になるはずです。
 「まわりのお客さまのご迷惑となりますので……。」
それはあなたのアナウンスもですよ。
 P.S. 名古○鉄道は、会社の近くの駅が普通列車しか止まらないので、当然普通列車に乗らなければなりません。 ただ、普通列車は必ずA駅で急行列車に追い越されるため、冒頭にも書いたように、20分かかることがあります (名古○鉄道は普通列車に冷たく、1つの駅で平気で2本の急行列車に追い抜かれ、そこで10分も停車しているということも日常茶飯事です、泣)。 したがって、急行列車に追い抜かれるA駅まで急行列車に乗って、それから普通列車に乗り換えれば早く着くわけです。 ただ、ここでも名古○鉄道はいじわるで
 「急行○○行きです。この急行はA駅には止まりません。」
 (が〜ぁん!)
なんてことがあります。 駅のアナウンスをうっかり聞き落として、A駅の止まらない急行列車に乗ってしまうと、会社の近くの駅を通過し、その6駅先でようやく止まります。
 では、最初から普通列車に乗っていれば安心じゃないか、とおっしゃるかもしれません。しかし、ここにもワナがあります。
 「3番腺に電車がまいります。この電車は、前4両○○行き、後ろ4両××行きと切り離して発車します。」
 をいをい、間違えて後ろ4両に乗ってしまったら、全然違うところへ連れて行かれてしまうではないか(爆)。 だいたい、通勤時間帯に切り離すなよなぁ。
 というわけで、名古○鉄道に乗る際は、ご注意を。